Case

長野県 小諸市の豊かな自然の中でこだわりのお米を作っている清水さん。ヒナイグリーン®だけを使用して無農薬・無化学肥料で食味鑑定分析コンクール特別栽培部門特別優秀賞を受賞されました。

食味鑑定分析コンクール 特別優秀賞

長野県小諸市で農家をされている清水博人さんが、ヒナイグリーン®だけを使用して無農薬・無化学肥料で栽培・収穫したお米「ミルキークイーン」で、”東洋ライス主催 食味鑑定分析コンクール 特別栽培部門(低・中アミロース)の特別優秀賞”を受賞されました。

受賞にあたって清水さんに、お米づくりについてお伺いしました。

清水博人さんインタビュー中

体内から作る美、健康になるお米

今、僕は農業をやっていますが、ソニーさんとか資生堂さんとかパナソニックさんとかのメーカーと変わらないと思っています。プロダクトが、ただ僕には農作物というだけです。起業家みたいなもの、そう思っています。
大学の時は文系でした、アメリカのオクラホマ州にある大学のスピーチ学部コミュニケーション学科を卒業しました。それが、なんで農家をやっているかといえば、農業が面白いと思ったからです。

大学を卒業して日本で化学メーカーに勤めた際には、化粧品に興味があってコスメティック部門にずっといました。その時に“インナービューティ”に興味を持ちました。「体内から作る美、摂取するものによって体が健康になって、健康になることで美しさ、内側から作る美しさを実現する」という考え方です。そこで実家が兼業農家だったので、何かできるんじゃないかと思ったことがはじまりです。
そうして、実家のある小諸市にUターン就農しました。元気な稲が育つ良い土壌にするため、無農薬・無化学肥料でヒナイグリーン®しか使用しない農業を実践しています。

Toe's Companyの田んぼ

田んぼと会話する土づくり

自分のプロダクトには自信を持っています。今、作っている「ミルキークイーン」の魅力はモチモチ食感で味が濃いところです。「ミルキークイーン」は「コシヒカリ」に比べてアミロースの含有量が半分かそれ以下なので粘りが強くもち米に近い食感です。おかずがなくても食べられる!って、ほとんどの人にいわれますし、僕もそう感じます。
今、長野県でも、栽培されるお米の品種が増えています。僕も去年は「いのちの壱」も作りました、これも結構美味しいですよ。作るのが難しいので、いいお値段がします。でも、ちゃんとお米の良さを相手に理解してもらえれば売れます。例えば、「いのちの壱」は、軽井沢を代表するフレンチレストランでコースのリゾットの食材として使っていただいています。いろんなお米がある中で、味に納得をして選んでいただけるのが大事だと思っています。

価値のあるプロダクトを作っていきたいので、この「ミルキークイーン」は無農薬です。農薬は使っていません、無化学肥料でヒナイグリーン®だけ。量と質があった時、自分は質が大切です。
国際コンクールでは、何を見ているかというと、お米に含まれるタンパク質成分や精粒具合が評価されているのですが、コンクールの受賞を受けて、この栽培方法で実際に品質が上がってきていることが確信できました。

去年、ヒナイグリーン®を1反あたり2袋半(50kg)を3町歩に全部まきました。今年は2袋(40kg)。お米以外にも、ほうれん草とズッキーニもヒナイグリーン®をまいた畑で育てています。ほうれん草とかズッキーニは直播です。土がいいので育苗をする必要がないですね。
今でも、田んぼと会話をして、日々、みつめた事が良いお米づくりにつながっています。その年・その時期の気候や天候、田んぼの状態などによっても工夫が必要です。こうして冬の時期に土をみていても、ミネラル分が多い土になったからでしょう、微生物が増えて、ミミズが増えて、モグラが増えました。見た目は確かに雑草などは生えているのですが、土はとてもいい状態です。
お米の味わいは、その土地や環境によっても異なりますが、それだけではありません。どういうお米を作っていきたいか、作り手の意思で、田んぼとのコミュニケーションで、大きく変わると思っています。

田んぼで清水博人さん

ヒナイグリーン®の良さ

ヒナイグリーン®の良さは大きく2つあると思います。一つがヒナイグリーン®を入れると微生物活性度が上がることです。なんでかっていうと、ヒナイグリーン®は多孔質なんで、微生物のおウチになるんです。微生物活性度の検査してもらったんですが、ヒナイグリーン®を入れることで、微生物の活性値が上がったことが数値で実感できています。
多くの農家さんの米づくり、作物づくりは、栄養成分 N(チッソ)P(リン)K(カリウム)がベースで話が進みますが、僕は鍵はそこじゃないと思っています。生物性という観点でみています。ですから微生物活性度が上がったことは土づくりで大切なことなんです。

もうひとつのヒナイグリーン®の良さは二価鉄。酸化還元電位が下がることによって二価鉄が放出されて、病気を引き起こすであろう病原菌が死ぬんです。だから殺虫殺菌剤がいらなかったと思います。外部の虫に食われた所はありますけど、“いもち病”とかはないですね。これは僕なりの解釈ですが、水を入れた後の田んぼは還元状態になります。そこにヒナイグリーン®があると二価鉄が放出されて、病原菌が死ぬんじゃないかと思うんです。
二価鉄は、水を入れると酸化状態から一気に還元状態に変わります、大体 マイナス200mVぐらいになるそうです。そうすると固体の二価鉄が分解しやすくなるらしく、土中の微生物が摂取する体内中でその二価鉄が毒素に変わって、雑菌が死んで病気にならなかったのかな、というのがありました。

植物は土の中の生物と栄養を交換している

経験でわかるヒナイグリーン®の良さ、それが「微生物活性」と「二価鉄」です。バイオスティミュラントは、海外では一般的な考えになっていて、1兆円規模でマーケットが出来上がっている資材です。
バイオスティミュラントは考えの根本が、そもそも植物は栄養を吸っているのではなくて、植物は土の中の生物と栄養を交換しているというところから始まっています。皆さん、植物は根っこから水とか土にある肥料分とか窒素分を吸って大きくなるみたいなイメージがあると思うのですけど、それプラスアルファ、根っこは地中にいる生物たちと共存するために必要なものを交換しているという考え方です。
お互いに成長するに必要なものを交換しているっていうのがバイオスティミュラントの一番の考え方で、同じようにヒナイグリーン®で微生物活性を上げることで植物もいい方向にいくと思っています。
多孔質なヒナイグリーン®は微生物にも有効ですね。この辺りはキノコの名産地なので、ヒナイグリーン®と廃菌床と鶏糞を混ぜてうまく発酵させて、肥料にもしています。

Toe's Companyの田んぼの土

化学肥料で実現のできない世界

ヒナイグリーン®を使うことの影響について、あと一つ、フォトンによる考え方があります。 世の中の物質はすべて「原子」でできていますよね。原子は「陽子」や「中性子」、さらに小さな「素粒子」と呼ばれるもので構成されています。その素粒子の一つに「フォトン(光子)」というエネルギーがあって、これは意識や感情の影響を受けるといわれています。
フォトンは波の性質を持っています。同じポジティブの周波数のフォトンで満たされた空間になれば、その場は共振によってさらに「ポジティブ」になるのです。
なので、ヒナイグリーン®によって幸せな微生物環境ができることで、ポジティブなフォトンの共振でその場は充満します。土の中にそのエネルギーの充満した状態でタネを植えたら、それは健康的に育つでしょう。

こういった考え方は、確かに科学的に明解に解明されているようなものではないですけど、ひとつにはあると思ってます。これはまさに“ヒナイグリーン®”だからできることで、化学肥料の世界では実現のできないものだと思っています。こういった世界観を持てることは、お米をブランディングしていく上でのエッセンスとしても効果的です。

デザインされた袋を持って清水博人さん

今後の目標

もっと作付面積を広げたいですね。今、農業を始めた時の想いの実現に向けて、化粧品会社とタイアップした"インナービューティーライス"の販売に向けて動いています。また、長野県内の建設中のショッピングモールの野菜販売の運営を通じて、味に納得をして選んでいただける場を作ろうと思っています。そして、もちろん海外にも売っていきたい、初めはアジア圏ですね。ドバイにも売っていきたい。国際コンクールで優秀賞いただいたのでこれを期に積極的に営業していきます。
「ミルキークィーン」はほんとに美味しいお米です。自分で納得して惚れ込んだお米を作っています。ホームページからもお米を売ってますので、ぜひ食べてみてください。




「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」とは


Toes Company

毎年、各地の米どころで米・食味鑑定士協会が開催する「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」。1次審査、2次審査を経て選抜された、それぞれの部門の代表者約130名だけが、本会場での3次審査(食味審査)に進めるという、国内外最大のお米のコンクールです。

2019年度には11月30日・12月1日の両日に千葉県木更津市で開催されました。今年度には21回もの開催を重ね、日本だけでなく海外からのエントリーも増えています。応募総数は5137点。受賞したお米は、日本のコメのフラッグシップとして、世界各国から注目されています。